渡部昇一の言葉(その22) [渡部昇一]
『 順境と逆境② 』
通俗的なことわざに「 転んでもただでは起きない 」というものがあるが、このような姿勢で世の中に処していかなければならないと新渡戸博士はいう。
転ぶような不幸、逆境があっても、それを良い方向に利用するような心がけが大事なのである。何事もいいほうに活用していくことが処世の根本となるということであ。
( 渡部昇一 一日一言 1月30日 )
「 ツキヌキニンドウ 」の つぼみ [デジカメ_花]
渡部昇一の言葉(その21) [渡部昇一]
『 順境と逆境① 』
「 禍福はあざなえる耩のごとし 」というように、常に互いに回転しているものである。修養を積んだ人は、「 順逆一視し、しかも欣戚ふたつながら忘るべし 」 ―― つまり順も逆もーつに見て、そして喜びも悲しみも二つながら忘れて、それらを超越して天を楽しみ、命に安んじていることができる。喜びも憂いとなり、憂いも喜びとなることを知れば、逆境にあるときはこれを善用するようになれば大いなる収容の材料となるし、しかも、それによって順境に到達することができる。
( 渡部昇一 一日一言 1月29日 )
戻ってこなかった「 ユリカモメ 」 [鳥]
渡部昇一の言葉(その20) [渡部昇一]
『 仕事と安息 』
「 正しく仕事を終えたあとの安息は楽しい。」 安息だけを楽しむのでは仕方がない。必ず退屈する。しっかりと仕事をしたあとで安らぐから楽しいのである。つまり、楽しい思いをしたいと思ったら、何よりもしっかりと仕事をすることが一番 ―― これは確かである。
( 渡部昇一 一日一言 1月28日 )
渡部昇一の言葉(その19) [渡部昇一]
『 働き方、休み方 』
小さな仕事でも、仕事を与えた人から見れば、重要な仕事である。実務上、つまらない仕事など一つもない。仮につまらないと見える仕事でも一所懸命やるような人でなければ、責任を持って仕事をする人とはいえない。ゆえにそういう人には重要な仕事が与えられないのだということを、青年はよく考えなければならない。
( 渡部昇一 一日一言 1月27日 )