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渡部昇一の言葉(その21) [渡部昇一]

『 順境と逆境① 』  「 禍福はあざなえる耩のごとし 」というように、常に互いに回転しているものである。修養を積んだ人は、「 順逆一視し、しかも欣戚ふたつながら忘るべし 」 ―― つまり順も逆もーつに見て、そして喜びも悲しみも二つながら忘れて、それらを超越して天を楽しみ、命に安んじていることができる。喜びも憂いとなり、憂いも喜びとなることを知れば、逆境にあるときはこれを善用するようになれば大いなる収容の材料となるし、しかも、それによって順境に到達することができる。 ( 渡部昇一 一日一言 1月29日 ) 

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