小林秀雄の言葉 ( その49 ) [小林秀雄]
濫読による浅薄な知識の堆積というものは、 濫読したいという向う見ずな欲望に燃えている限り、 人に害を与える様な力はない。 濫読欲も失って了った人が、 濫読の害など云々するのもおかしな事だ。 それに、僕の経験によると、 本が多過ぎて困るとこぼす学生は、大概本を中途で止める癖がある。 濫読さえしていない。
「 読書について 」 11 - 八〇 (人生の鍛錬 P.74)
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