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「 子どもに漢字が難しいというのは大きな誤解 」 [読んだ本]

藤 原 : ( 前略 )
 子どもに漢字が難しいというのは大きな誤解で、 子どもにとってもはた迷惑な話です。 国語語教育では、 配当表に基づいて、学年ごとに習うべき漢字が決められています。 その基準画数で、 画数が多ければ高学年で学ぶことになります。 ところが幼稚園の子供などは、
「 鳩 」 「 鳥 」 「 九 」 の三つの漢字の中で、 一番 「 鳩 」 が覚えやすいというんです。 次が鳥で最後が九。 抽象度が高い漢字ほど難しい。 文科省の考え方とまったく逆で、 子どもにとって画数なんて関係ない、 私も長男が幼い時だけは 「 教育パパ 」 だったので、 「 石井式漢字カード 」 というのを買ってきて練習させました。 すると 「豆腐 」 「 葡萄 」 「 林檎 」 「麒麟」 と、 私の書けない感じを四歳の息子が一度か二度で全て読めるようになりました。
宮城谷 : よくわかりますね。 イメージで覚える、 すっと頭に入る。
藤 原 : そうなんです。 それを見てうちの息子は天才だと狂喜乱舞しましたが、 そのあと、
「 右 」 「 左 」 「 上 」 「 下 」 と いうカードを見せたら、十回見せても覚えられない。 女房の血をひいていることを思い出しました ( 笑 ) 。 ですから小学生にも、 ルビを振ってどんどん漢字を読ませればいい。 それこそ、 宮城谷さんの作品はうってつけです。
宮城谷 : たまに私のところに読者からの手紙がきますが、 小学四年生や五年生のものもあ
ります。
藤 原 : えっ? 小学生ですか。 よく難解な漢字が・・・・・。
   「 三国志読本 」 宮城谷昌光  藤原正彦氏との対談より 328頁

三国志読本

三国志読本

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/05/16
  • メディア: 単行本



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