SSブログ

岡潔の言葉 ( その16 )  [岡潔]

 フローベルは、 悪文は生理に合わないから、 息苦しくなると言っておりますが、 絵も同じです。 自我が強くなければ個性は出ない、 個性の働きを持たなければ芸術品はつくれない、 と考えていろいろやっていることは、 いま日本も世界もそうです。 いい絵がだんだんかけなくなっている原因の一つと思いいます。 坂本繁二郎という人は、 そんなにたくさん絵をかいておりませんけれども、 あの人が死んだら、後継ぎは出ないでしょうし、 高村光太郎の彫刻もそうです。 こういうのを美というのだと思います。 今の芸術家はいやな絵を押し切ってかいて、ほかの人にはかけないといって威張っている。
 「 対話 人間の建設 」 (無明ということ) 11頁 ※ 岡潔の言葉 ( その15 ) の続き


人間の建設 (新潮文庫)

人間の建設 (新潮文庫)

  • 作者: 小林 秀雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/02/26
  • メディア: 文庫



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。