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小林秀雄の言葉 ( その61 ) 「 歴史 」 [小林秀雄]

 歴史を知るというのは、みな現在の事です。現在の諸君のことです。古いものは全く実在しないのですから、諸君はそれを思い出さなければならない。思い出せば諸君の心の中にそれが蘇って来る。不思議なことだが、それは現在の諸君の心の状態でしょう。だから、歴史をやるのはみんな諸君の心の働きなのです。こんな簡単なことを、今の歴史家はみんな忘れているのです。「歴史はすべて現代史である」とクローチェが言ったのは本当のことなのです。なぜなら、諸君の現在の心の中に生きなければ歴史ではないからです。それは史料の中にあるのではない。諸君の心の中にあるのだから、歴史をよく知るという事は、諸君が自分自身をよく知るということと全く同じことなのです。  ―小林秀雄「 講義 文学の雑感 」より―
※「日本国紀」副読本の中で、有本氏の言葉に『 百田さんの通史は「日本史」ではなくて、まさに「私たちの歴史」なのです。 』とありましたが、それで思い出したので、上記の小林秀雄氏の言葉です。久しぶりに、小林秀雄氏の言葉を掲載しました。

「 スイセン 」がいっぱいです。 [デジカメ_花]

IMG_4610_R.JPG
 近くに大きな動物園は無く、今までに撮影した「 イノシシ 」の画像もないので、「 スイセン 」にしました。今までも何度か同じ種類のものをアップしましたが、これは一番花が多いと思います。とりあえず、今年のはじまりです。

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