小林秀雄の言葉 ( その54 ) [小林秀雄]
決断だとか勇気だとか意志だとかを必要とする烈しい行為にぶつかる機もなく、 又そういう機を作ろうとも心掛けず、 日々を送っている人間は、 心理の世界ばかりを矢鱈に拡げて了うものだ。 別に拡げようとするのではないが、 無為な人の心は、 取止めもない妄念や不逞な観念が、 入乱れて棲むのに大変都合のいい場所なのである。
「 現代女性 」 11-九二 小林秀雄 (人生の鍛錬 P.78)
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