小林秀雄の言葉 ( その51 ) [小林秀雄]
書物が書物には見えず、 それを書いた人間に見えて来るのには、 相当な時間と努力とを必要とする。 人間から出て来て文章となったものを、 再び元の人間に返す事、 読書の技術というものも、 其処以外にはない。 もともと出て来る時に、 明らかな筋道を踏んで来たわけではないのだから、 元に返す正確な方法があるわけはない。
「 読書について 」 11-八三 小林秀雄 (人生の鍛錬 P.76)
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