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父、岡潔の思い出 (その3) [岡潔]

 講義もそうですが、 この書はもっと難解です。 いま読まれると誤解されることもあるだろうと思います。 それでも、 二百年後か三百年後かに、 理解される日が来ると信じています。 それまで、 きちんとこの作品を残しておきたいと思います。
 近くで生きてきて一つ言えることは、 父は、本当のこと、 確信していることしか口にしないということです。 いつどんな場合でもそうでした。
 だから、 岡潔の言っていることは、 全部本当だと思っているのです。 「春雨の曲」にも、 講義録にも、 わからないところはたくさんありますが、 わからないのは私が幼な児のように無垢じゃないから。 それでも、 ここに書かれていることはすべて真実だと思って読んでいます。 私が人としてもっと成長した将来、 これは常識として受け止めているでしょう。

  [ 岡 潔、森田真生編 『 数学する人生 』 刊行記念インタビュー ]
  松原さおり/父、岡潔の思い出 聞き手・森田真生(独立研究者)
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