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父、岡潔の思い出 (その2) [岡潔]

 父は、 「 人を先にして自分を後にせよ 」 という家訓のもとに育てられました。 私もこの教えをずっと貫こうと思っています。 父の思想にはいろいろな側面がありますが、 根本は、 「 自分を後にする 」 ということだと思います。 つまり自我を抑えて真我になる。 そうすると自他の区別がなくなる。 自分も他人も自然も同じ心の中の一つの個になる。 だから父は、 びっくりするほど心が澄み切っていました。 人のことを構わず、 強い物言いをするときもありましたが、 それは他人だと思っていないから。
 とにかく、 自我をのさばらせないこと。 子どもを育てるときには特にそうですが、 これがすべてに通じる基本だと思うのです。

  [ 岡 潔、森田真生編『数学する人生 』 刊行記念インタビュー ]
  松原さおり/父、岡潔の思い出 聞き手・森田真生 (独立研究者)
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